塾運営の本質に気づいた日

「何で自分の教室はうまくいかないんだろう…」

そう思い悩む日々が、かつての私にはありました。

塾を運営する上で、日々の業務は多岐にわたります。授業の準備、講師の指導、生徒とのコミュニケーション、保護者対応、そして営業活動…。それらが押し寄せる中で、「塾として最も大切なことは何か?」を教えてくれる上司は、当時の私にはいませんでした。

キャパオーバーと決断

ある年、私はキャパオーバーになり、思い切った決断を下しました。それは「入塾者の制限」です。受験生の受け入れを秋から停止することにしたのです。

大手塾において、これは異例の判断でした。当然、上司からは「営業数値を優先しろ!」と厳しく詰められました。それでも私は、自分の信じる方向へ進むことに決めたのです。

その結果、どうなったと思いますか?

結果が示した塾運営の本質

驚くべきことに、その年の合格実績は目に見えて改善されました。生徒一人ひとりにより深く関わる時間が増えたことで、彼らの学力が飛躍的に向上したのです。

さらに、この状況が2年ほど続くと、入塾希望者が増え始めました。そして、なんと広告を打つ必要がないほど、自然と集客ができるようになっていったのです。

これは私にとって、非常に大きな気づきでした。

塾運営の成功は小手先の営業ではない

多くの塾が、派手な広告や営業トークで生徒を集めようとします。しかし、私はそのやり方では、本当に長く続く塾は作れないと確信しました。

塾の本来の存在意義は、「生徒全員の成績を上げ、志望校に合格させること」にあります。その使命を真剣に果たし続けることで、自然と評判が広まり、良い生徒が集まり、さらに良い実績を生む。この好循環を生み出すことが、塾経営の本質なのだと気づいたのです。

教訓:本当に大切なことを見失わない

もし、今の自分の教室がうまくいかないと悩んでいる方がいたら、ぜひ一度考えてみてほしいのです。

・生徒一人ひとりに、しっかり向き合えているか?
・「売上」や「営業成績」ばかりを追い求めていないか?
・本当に、生徒の成績向上を第一に考えているか?

この視点を持ち続けることができれば、あなたの塾は確実に成長していきます。そして、自然と良い生徒が集まり、塾の評判も向上するでしょう。

私自身がこの経験から学んだことを、少しでも多くの方に伝えたいと思い、今回のブログを書きました。

教育に携わる者として、「目の前の生徒を本気で伸ばすこと」に全力を尽くせる環境を作り続けていきたいと思います。

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