個人塾の集客は「看板」に投資せよ

皆さんこんにちは。今回は、塾運営における集客、その中でも特に「看板」の重要性についてお話しします。

これから個人塾をゼロから立ち上げ、集客を成功させるための第一歩として、物理的な看板(建物に取り付けたりして塾名を掲げるもの)は非常に重要です。物件を探す際には、場所や広さ、家賃など様々な条件がありますが、「看板を設置できるかどうか」は、絶対に重要視した方が良いポイントです。

もちろん、塾が軌道に乗り、口コミで生徒が集まるようになれば、看板がなくてもお客様は来てくださいます。しかし、立ち上げから最初の数年間は、地域に塾の名前を売らなければなりません。その時に「看板もないのか」と思われてしまっては、そもそも認識すらされないのです。

看板の有無が明暗を分けた事例

昔、私が住んでいる地域に、ある個人塾がありました。20代の若い方が大手塾から独立して立ち上げた塾で、ブログを見るとバーベキューや合宿なども積極的に行い、生徒も集まっているようでした。

その塾が「手狭になったので移転します」と告知しました。移転先は、車ならすぐですが、徒歩だと20分ほどかかる少し離れた場所でした。

新しい教室の物件は、確かに広く新しくなっていました。しかし、決定的に足りないものがあったのです。それが「看板」でした。

交通量の多い道路に面しているにもかかわらず、看板がないため、車を運転している人は、意識して横を向かない限り、そこに塾があることや、その塾の名前を知ることができません。

一方で、道路に面して高さのある看板があれば、ドライバーは前を向いたまま、視線を少し動かすだけで「あ、〇〇塾だ」と自然に認識できます。

皆さんも、スポーツジムに通おうと思った時、急にジムの看板が目につくようになった経験はありませんか? 興味がある人のアンテナは、自然と関連情報をキャッチします。だからこそ、塾を探している人々の視界に、いかに自然に入り込むかが勝負なのです。

ドライバーの視線を意識した看板戦略

特に、私が住む秋田のような車社会では、この「ドライバーからの視認性」が極めて重要です。歩いている人はほとんどいませんから、歩行者向けのサンドイッチ型の看板では効果が薄い。

車を運転している人が何を見ているか。それは信号機です。つまり、信号機の高さに近い場所にある看板が、最もドライバーの目に留まりやすいのです。

この「視認性の高い看板」さえしっかりしていれば、塾がビルの2階にあろうが3階にあろうが、あまり関係ありません。実際、私が昔勤めていた大手塾の系列教室は、オンボロビルの3階にありましたが、教室長が変わった途端に大盛況になりました。その教室には、しっかりと高さのある、夜にはライトアップされる看板が設置されていました。やはり建物の新しさ(箱)ではなく、中身と、そして「見つけてもらう工夫」なのだなと痛感しました。

ホームページより、まず看板にお金をかけろ

これから塾を立ち上げようとしている方々に、私は声を大にして言いたい。「お金をかけるべきは、まず縦看板です」と。

今や、自社のホームページは素人でも簡単に作れる時代です。紹介だけが目的なら、専門業者に何十万円も払って立派なものを作る必要はありません。年間2万円以下の費用で、独自ドメインのサイトを持つことも可能ですし、最悪、Instagramや無料ブログで情報発信をするだけでも十分です。

ホームページ作成に何十万円もかけるお金があるなら、その費用をぜひ、物理的な看板の設置に充ててください。

特に個人塾の立ち上げ期は、まず地域の人々に「ここに塾がある」と知ってもらうことが何よりも重要です。そのための最も効果的な投資が、看板なのです。

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